旧車を語る

懐古主義で何が悪い!?

古き良き時代、かつての日本の素晴らしさを思いながら今の時代を生きている人もいるでしょう。昔と言っても別にかつてアホみたいに世界へ喧嘩を吹っかけておきながら、戦争を起こして大勢の同国民を死なせ悪びれもしなかった大日本帝国などと語っていた島国風情全開、な頃とは違う。そんな時代に戻るのではないかと世間は騒がしくなっていますが、とりあえずそんな話はおいておこう。終戦・敗戦・再生・最盛・衰退・低迷といった流れで現代にまで受け継がれていますが、こうした中で誰もがあの頃に戻りたいと願っているのは、『最盛期』と呼べるような時代だろう。

日本でいうところの最盛期、それはなんといっても高度経済成長期が代名詞のはず。その頃にはかつて敗戦した国とは思えないほど経済発展に発展を繰り返し、気づけば日本は日本ならではの技術力を手に入れるまでに進化を果たしていた。その点については大いに賞賛に値することとして見てもいいでしょう、それがあるからこそ少なからず現代まで影響を及ぼしているのだから、今を生きている我々にそれを否定することは出来ない。無論、その過程で何が起きたか、その全てを理解していなければならないため、都合のいいことばかりを見続けては人間成長はしないものだ。そんな最盛期頃の日本、他国からの技術導入によって、日本も自国ならではの経済的な強みを示していくためにはどうしたらいいのかと考えていく。そうした中で日本が世界へ誇る商業展開の代表作として謳うべきもの、それは何と言っても自動車産業だ。

ただこちらも最近些か問題になっている面もある、日本発の世界有数の自動車メーカーとして名を馳せているTOYOTAの女性幹部が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されるという事件が勃発する。これだけでも企業のコンプライアンスとして影響を及ぼしかねないが、ただそれが起きたからといってTOYOTA産の自動車に問題があるという話には繋がらない。工場などで不祥事が発覚して、設計ミスなどで人身的な意味で死亡者が出るなどすればリコール問題に発展してしまうからだ。事実、そうしたミスを起こして自動車メーカーも慎重に作業を行っているわけだが、それでも起きてしまった場合には日本国内だけでなく、世界各地で使用している人々すべてを敵に回してしまうから洒落になっていない。

自動車を生産するには事故をいかにして軽減できるかが鍵だ、そうした意味で不測の時代に対応できるよう最新の車にはあらゆる先端技術の粋ともいえるシステムが搭載されている。挙げるだけでもキリはない、しかしこうした自動車よりも魅力と感じる自動車があると思っている人もいる。それは過去に生産されたもの、いわゆる『旧車』と呼ばれるものだ。これらのアンティーク的な価値やかつての車のフォルムを懐かしむようにと、また最新型にはない独特の魅力に惹かれて購入するという人もいるはず。いつの時代もそうだが、古き良き時代に作られたものこそ全てという至上主義概念は存在しているものだ。

ここではそんな自動車産業史の中で『旧車』と呼ばれるものについて話をしていこう。

旧車とはなにか

一言で旧車といっても色々種類が存在している、またただ古ければ全て旧車だと判断していいとは限らないというのです。ただ大半の人、自動車を移動手段として、買い物へ行く際に荷物を持って買えるのに不可欠、同伴の脂ぎった親父が洒落こみすぎている自動車を乗り回していると聞いてカモが来たと思い込んでいる人だったりと、大半の人は旧車とは『今ではあまり見ないモデルをしている自動車』としかみなしていない。実際、それらしき自動車が一般道で横切ったとしても、旧車だなぁとしか思わない。運転・所有している人にすれば、ただ旧車と一言で括られるのは不本意だという。そんなこと通常の人には分からないので、無理な理解を求めようとはしないでもらいたいと思っている人もいるはず。

では何が違うのかというと、俗に云うところの旧車と呼ばれるものには二通りの種類が存在している。1つは『クラシックカー』と呼ばれるもの、もう1つは『ノスタルジックカー』と言われているものだ。ここでも、自動車についてそこまで強い思い入れがない人にしたらだから何っ、とバッサリ切られてしまうかも知れない。そんな2つの違いについてあげながら、旧車についてもう少し深く追求してみる。

クラシックカーの定義

まず最初にクラシックカーについてだが、こちらについてはこういう言い方をすれば一番しっくり来るという人もいるだろう。ワインでよく使われる言葉だが、『ビンテージもの』といえば納得する人もいるはずだ。クラシックカーとは、今でこそ大半を見かけることのない車種でありながら、例年に渡り多くの自動車ファンの心を鷲掴みにしているモデルの事を指している事が多い。いうなれば、現在でも手に入れるのが困難と言われているものといえばもっと分かりやすいだろう。

それでもよく分からないという人がいるなら、製造されてからおおよそどのくらいの月日が経っているのかという点に着目してみてもいい。自動車のクラシックカーと呼ばれるビンテージものは製造されてからおよそ『25年以上』経っているものが基準となっている。しかしこれはあくまで『基準』でしかない、現在2015年を参考にして考えると今から25年前となる1990年の自動車が全てクラシックカーだと認定されるわけではないのです。

なのでもう少し明確な線引について見ていくと、よく理解できるラインが存在している。それはFIVAに加盟している日本クラシックカークラブが取り扱っている自動車の種類だ。ここで取り扱っている自動車の種類として、

◇クラシックカーとは:1919年~1945年までに生産された車両

としているのです。25年どころの話ではない、今から100年近く前に製造された自動車がクラシックカーと呼ぶべきものだと定義している。それくらいのものでないと、クラシックカーではないと考えている人もいるため、奥が深い。

ノスタルジックカーの定義

次にノスタルジックカーと呼ばれるものについての話だが、実を言うとこう呼ばれている自動車が存在しているのは、日本国内で生産されたものだけに限って使用している、という見方もある。ではどのくらいの年代までがノスタルジックカーと呼ばれるものに当たるのかと言う点についても、実際に線引されている目安は存在しないと言われている。ですが、先述で話したクラシックカーとは違うという点を考慮して考察していくと、日本クラシックカー協会が規定しているイベントで参加できる自動車規定を見ると、そこに記載されているのは2015年現在を基準として、『1975年までに生産されたもの』

、また『1979年までに生産された車両で、付則第1項で認められたもの』となっている。

クラシックカーとも違い、ノスタルジックカーも相当奥が深いようだ。ただ大半の人はノスタルジックカーと呼ばれるものでもおおよそクラシックカーだと思い込んでいることが多いため、そういう意味でも色々誤植がついてまわっているよう。色々あるとは思うが、生産された年代でクラシックカーではないと判断すると思ってくれれば一先ず良しとしよう。

もっと読み解いてみる

こうしてみると自動車と呼ばれるものも一重に考えて語れるものではないことは理解していただけたはず、けれど先述の定義などでまだ旧車と呼ばれるものを知り得たわけではない。なのでこれより先はそんな内容に意識を払いながら、旧車についてもっと調べてみる。

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